ランニングを始めて上達してくると、大会に出て実力を図りたくなることもあるでしょう。

手始めに10kmの大会に出る時、はて、どんなタイムを目標とすれば良いでしょうか?

ここでは、10kmのタイムで見るランニングの能力についてまとめてみます。


1. 10kmのタイムのフルマラソン換算

必ずしもそうではないと思いますが、ランニングをする人の最終目標はフルマラソンであることが多いです。

このため、フルマラソンのタイムを10kmに換算してみました。

フルマラソン3時間は10kmで42分30秒、4時間は56分40秒、5時間であれば1時間11分です。

実際は走ってみればわかると思いますが、10kmとフルマラソンでは体にかかる負担は全く異なるため、フルマラソン3時間を狙っている人が10kmを42分30秒で走れればよいというわけでは決してありません。

むしろ、42分30秒が出せないようであれば、フルマラソンで3時間を切ることはまず間違いなく不可能と考えるべきでしょう。


2.10kmは10kmで面白い

もちろん、『上達はしたいが別にフルマラソン走ろうとは思ってない』という人も多くいるはずです。

体の負担はフルマラソンの方がはるかに大きいのは間違いない事実ではありますが、かといって10kmは“格下”というわけではなく、“別の競技”と見るべきです。




実際、フルマラソンはロードオンリーですが、10kmは市民マラソンなどではロードで行われるものの、オリンピックなどでは10000mという形でトラックで行われる種目です。

トラックの10000mとフルマラソンの最も大きな違いは、スピードの必要性と駆け引きの重要性にあります。

10000mはトラックで行われることから距離とペースが把握しやすくオリンピックの一流選手は25周する間の1周ごとにペースを上げ下げして揺さぶりをかけています。

細かなインターバルトレーニングをしているようなこうした走りは特に後ろについていると非常にきつく、どんどん振り落とされていきます。

そして残り2周ほどになったタイミングで一気にスピードが上がり、さらにラスト1周では短距離のようなスピードでラストスパートがかかる。

オリンピックなどのトップレベルのレースの概要は大体こんな感じです。

フルマラソンにも駆け引きはありますが、ここまで細かなスピードチェンジはなく、ラストスパートも短距離走のようなスピードはいりません(というより出ません)。

もちろん、市民ランナーのロードレベルでここまでの走りは必要ありませんが、短い分だけ意図的なペースチェンジはしやすく、『走り切る』以上の目標を持って走ることができるのが10kmという距離と言えるでしょう。

ランニングをする上で、入門でもあり、そこなりの面白さもあり、上達し甲斐もある、10kmというのはそんな距離と言えるでしょう。