長くランニングに取り組まれている方は、伸び悩みを経験されたこともあるかと思います。

部活やランニングクラブで陸上競技長距離走に取り組まれている方は、トラックレースは好結果を残せるのだけど距離が延びると対応できない、長い距離は得意なのだけどトラックで納得のゆく結果を残せない、同じ練習をしているのにライバルに差がついていくと悩まれている方もいるかと思います。

同じ練習をしていても、素質のほかに、普段の生活、食事、睡眠、ケアや回復能力の違いで差がつく場合もあれば、練習がご自身のタイプに合わず能力を活かしきれていない方もいるかと思います。

ご自身のタイプを理解されて、練習の目的も理解されて練習されると上達も早くなります。

チームに属している方は、伸びる選手について得てして言われるのは、素直な選手が伸びる、ということもお忘れなく。


1.長距離走者のタイプについて

どのトラック種目が得意かということが長距離走者のタイプを理解するひとつになります。

学生時代に陸上競技長距離走に取り組まなかった方は、短距離走とマラソン大会どちらが得意だったかがタイプを判断する一つとなります。

医学的には速筋と遅筋のどちらが発達しているかということになります。

長距離走は性格に起因する面も少なからずありますので、適正と好みは別と考える必要もあります。

ご自身のタイプ、練習の目的を理解されてランニングに取り組まれますと上達も早いかと思います。


2.あなたはどのタイプ?

トラック競技から判断しますと、
(1)400m~800mが得意(短・中距離タイプ)
(2)800m~1500mが得意(中距離タイプ)
(3)1500m~3000mもしくは5000mが得意(中・長距離タイプ)
(4)5000m~10000mが得意(長距離タイプ)
(5)10000m以上の距離が得意(長・長距離タイプ)
とタイプを分けることができるかと思います。

目標としているタイムにもよりますが、タイプ(1)から数字が大きくなるにつれてマラソン練習が苦にならないと言えるかと思います。


1500m~マラソンまで対応する選手も

トップランナーになりますと、関東インカレ1500m優勝、5000m優勝、箱根駅伝でも活躍、実業団でも活躍され、マラソンでもそれなりの結果を納めた選手もいます。




世界に目を向けますと、モハメド・ファラー選手のラストスパートは誰もついていけないほど鮮やかで見ているものを魅了します。

トップランナーになるにつれて(1)の能力も求められるようになります。

より詳しく説明しますと、(5)に近い選手ほど、(1)の能力を補えるぐらいランニング効率が良く、スピードを殺さない走りを様々な練習によって習得する必要があるとも言え、その逆も然りです。

100m走でも、より効率の良い走りと持久力のある走りの研究がされています。

モハメド・ファラー選手などはラスト100mのスプリント能力まであるのですから世界の壁は途方もなく厚く高いと感じます。

一方で、フルマラソンでは国内で日本代表になれなくとも、その特性を活かして100㎞マラソン日本代表になられた選手もいます。


3.それぞれの練習方法

トップレベルの選手はタイプなんて関係ないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そのようなトップレベルの選手たちであっても自身の適正があり、その日その日の練習の目的をよく理解して、それぞれの距離に適性を順応させていると考えることもできます。

それぞれのタイプの練習方法は大きく分けて、
・苦手部分を克服する練習
・長所を活かす練習
・苦手、長所の中間の練習
に分かれるかと思います。

共通練習として
・疲労回復ジョギング
・水泳
・体づくりの練習
などがあります。

ご自身のタイプに当てはまる走りができる練習は取り組みやすく、モチベーションを維持できるかと思いますが、それだけでは頭打ちになります。

フルマラソンの距離になりますと、スピードだけで押していくのは困難であり、長い距離を走る練習が必要になります。

反面、一定以上のレベルで競技に取り組まれる場合は、スピードも必要になります。

そして、どのタイプの方にとっても、実は体づくりの期間が非常に重要になります。

詳しくは「ランニングポイント練習について ~メリハリをつけましょう~」などをご参照ください。


4.まとめ

いかがでしたでしょうか。

ご自身のタイプを理解されて、日々の練習の目的、長所を強化しているのか、苦手部分を克服しているのかを意識されて練習されると上達も早いかと思います。

怪我には十分に気をつけた上で、無理なく上達して、楽しくランニングできると良いですね。