ランニングの練習をしていますと、月間200 km以上とか週間50 km以上など、つい走行距離にこだわってしまう方が多いようですが、上達のためには走行距離よりも練習の内容と質の方が大切です。


1.ランニングの上達には一定の走行距離が必要

ランニングが上達していくには、ある一定の走行距離が必要になることは間違いありません。

例えば、月間走行距離が10 kmの状態でフルマラソンを完走できるかと問われましたら、非常に困難である、としか回答できません。

ですが月間走行距離が200 kmであれば、完走できる可能性はぐっと近づきます。


2.走る距離を伸ばしても速く走れない

ランニングの上達には、ともかく走行距離を伸ばす必要がある、と考えている方は多いようです。

サブ4を達成するためには月間走行距離が200 km以上は必要だとか、サブ3なら300 kmや400 kmくらい走り込まないとだめだ、という話を耳にすることも多いのではないでしょうか。

月間の走行距離が200 kmや300 kmといった距離を走ることでマラソンの完走はできるかもしれませんが、サブ4やサブ3が達成できるとは言えないのです。


3.練習の質と内容が大切

マラソンでサブ4やサブ3を達成するためには、練習の質と内容が重要になります。

質と内容の高い練習を積み重ねた結果として、走行距離が200 kmや300 kmになるのであって、質と内容が伴わない練習で200 kmや300 kmを走っても、ほとんど意味がありません。




例えば、月間走行距離が300 kmのランナーと150 kmのランナーがいたとします。

両者には2倍の走行距離の差がありますが、月間走行距離が300 kmのランナーは、走行距離を稼ぐために、ほとんどがジョギングだけの練習しかしていません。

一方で、月間走行距離150 kmのランナーは、ビルドアップ走やロング走、坂道ダッシュなど、メリハリのある練習をしています。

さて、あなたは、どちらのランナーの方が早く上達すると思いますか。


4.■見出し

あなたがランニングの練習をしているのは、ランニングの上達が目的ではないでしょうか。

ランニングが上達するためには、何を強化すれば良いのか——例えばスピードであったり、ランニングフォームであったり——を、しかりと分析して練習メニューを考えて走るようにしましょう。

練習の目的 を忘れて、走行距離を伸ばすことに執着してランニングを続けたとしても上達は見込めないどころか、かえって逆効果になることがあります。

例えば、あと10 kmで月間走行距離の目標が達成できるからと言って、膝の痛みがあるのに無理をして走ったとしたら、ランニングが上達するどころか膝を故障してしまいかねません。

ランニングの上達という目的を忘れなければ、走行距離にこだわりがなくなり、練習の質と内容を重視して走ることができるでしょう。