長距離走は余程高いレベルで戦う選手でない限り、基本的に練習量がそのまま実力に反映するスポーツです。

ということは、逆に練習をひたすら行えば上達し、際限なくレベルアップするものかといえば、そうでもありません。

どんなスポーツでも同じですが、少なからず休養をとり、体の回復を計らなくては、ただの苦行になってしまいます。

ここでは、マラソンを目指す人にとっての練習の休養設定の仕方について紹介していこうと思います。


1.休養の必要性

マラソンに向けた練習に取り組んでいくと、当然ながら肉体を酷使することになります。

その消耗は半端ではなく、例えば体重60kgの人が42km走ると、2400kcalほどのエネルギーを消費する計算です。

成人男性1日分の食事に匹敵するエネルギーを一つの競技で消費するスポーツなど、他にありません。

当然ながら練習もそれに匹敵する消耗をするわけで、仮に毎日マラソンの練習をしていたとすると、ご飯を毎日通常の2倍食べなくてはいけない計算になります(笑)。

エネルギーに関しては食事で無理やりなんとかするとしても、やはり肉体的なダメージについては無視できないものと言えます。

毎日何十キロも走っていると、筋肉や関節へのダメージは相当なものです。

もちろん、練習後にストレッチやマッサージなどのケアをすれば、ある程度は回復できますが、マラソンに向けた練習で完全な回復は難しいこともあります。




こうした、ストレッチやマッサージでは追いつかない回復のために、休養を入れる必要があるわけです。

特に年齢が上がってくると体の回復が遅くなるため、積極的な休養を入れる必要性が増してきます


2.積極的な休養とは

休養といってもただ何もしなければ良いというわけではありません。

もちろん、本当に何もしない休養をとることも必要ですが、疲労回復の手段として、あえて『運動する』という方法もあります。

回復のために運動するわけですから、もちろん強度は極めて小さく抑える必要がありますが、筋肉に適度な刺激を加えることで回復が促進されるわけです。

この時に行う運動は、人それぞれですが、単純に遅いペースのジョギングでも良いですし、散歩程度のウォーキングでも結構です。

体を動かさないと落ち着かないという人の場合は、水泳がオススメです。

水泳は水圧によるマッサージ効果と、全身運動をすることによる疲労物質の代謝、また何よりも有酸素運動による心肺機能の向上など、通常の休養以上の効果が望めます。

また、水泳は左右対称に動作しないとまっすぐ進めないため、ランニング時の左右の動きにバラつきがある人はその矯正にも役立ち、ランニングの技術の上達にも役立ちます。

休養で始めた水泳が楽しくなって、マラソンからトライアスロンへ進出してしまう方も出てくるかもしれませんね(笑)。