アスリートにとって、トレーニングと同じくらい、栄養補給は大切です。それはもちろん、タイム向上を目指す市民ランナーも同様です。

今回はランニング後の食事のとり方について考えていきます。


1.トレーニングの裏に隠れた栄養補給

マラソンを趣味とする人は、真面目な人が多いようです。市民ランナーの中にも、速くなるためには必ず厳しい練習をこなさないといけない、と強く信じている人が多くいます。

もちろんそれも一理ありますが、実は、走力はトレーニングによって直接向上するのではありません。トレーニング後の栄養補給と休養によって、走力は上がるのです。

例えばトレーニングを筋肉に着目して捉えると、実は筋肉を傷めつけているだけのものです。

なぜトレーニングによって力が付くのかというと、傷ついた筋線維が修復されて、以前より強くなって回復するからです。これを超回復と言います。この過程で栄養が不可欠なのです。


2.筋肉の超回復にはタンパク質

特に運動直後は筋肉の修復作業が活発に行われているので、このタイミングで筋肉の構成成分であるタンパク質を速やかに摂取することが効果的です。

ですがランニング後、疲労困憊の状態ですぐに肉や魚をしっかり食べるのは厳しいものがあります。

そこでサプリメントを活用しましょう。プロテインやアミノ酸という言葉を聞いたことがある人も多いと思いますが、これらはいずれもタンパク質が分解されたものです。




どちらを摂取しても、超回復には有効です。その後で時間を置いてから食事をとる場合も、脂っこいものは避け、良く煮込むなど消化しやすくする工夫ができるとよいでしょう。


3.疲労回復には炭水化物

さて、タンパク質摂取の大切さは意識していても、炭水化物を摂取しようとする人は少ないようです。

炭水化物は知っての通りエネルギー源ですので、夜の練習後は寝るだけという市民ランナーとしては、あまり炭水化物はとりたくないという人もいるでしょう。

ですが、炭水化物は疲労回復ととても関連があります。実はランニング後に疲れるのは、筋肉が傷ついているからだけではありません。

マラソンなど長距離のランニングによって、体内の炭水化物であるグリコーゲンが枯渇することも一因です。

とはいえ、やはりランニング後すぐにご飯をしっかり食べるのは難しいものです。ですので、ここでもスポーツドリンクなどを利用して糖分を速やかに補給し、落ち着いてからゆっくり食事をとるとよいでしょう。

趣味のマラソンも、競技志向になるとどうしても練習ばかりを重視しがちです。ですが、そのために故障をしてしまい、トンネルに迷い込んでしまうランナーも多いものです。

せっかくの練習を無駄にしないためにも、食事面も大事にしていきましょう。