初心者がランニングをある程度習慣にすると、次第にマンネリ化してくることがあります。

多少練習コースを変えたところで、いつもの繰り返しであまり楽しく感じられなくなります。

そのような時こそ、スピードトレーニングを始めてみるといいかもしれません。


1.スピードトレーニングを始めるきっかけ

スピードトレーニングというと「キツくて嫌だ」というイメージを強く持っている人もいるかもしれません。

確かに、スピードトレーニングの代表格と言われるようなインターバルトレーニングは、本格的に行うと非常に苦しいトレーニングです。

しかし、これまでのんびりとしたランニングしか行ってこなかったランナーであれば、いきなりそのようなスピードトレーニングを行う必要はありません。もっと楽に考えて、いつもと違うスピードで少しだけ走ってみればいいのです。

ランニングを始めたばかりの頃を思い出してみてください。きっと、ペースを変える余裕など全くなく、とにかく「あそこまで走る」「10分続けて走る」ということで精いっぱいだったはずです。

今マンネリを感じているのは、それだけあなたに走力が付いてきた証拠です。今までのランニングでは練習にならなくなってきた、言い換えれば、今まで以上の練習を体が求めていると考えていいでしょう。


2.スピードトレーニングの具体的な始め方

さて、それではどのようにスピードトレーニングを始めればいいのでしょうか。

難しく考える必要はありません。距離やペースも設定する必要はありません。ただ、今までのランニングコースの中で気が向いた時に、「あの電柱まで飛ばしてみよう」と走ってみればいいのです。




疲れたらいつものペースに戻せばいいだけです。あるいは、ゴール手前の最後の直線コースだけ、思い切り爽快に飛ばしてみてもいいでしょう。


3.

そのようなことが何になるのかと思う人もいるかもしれません。しかし、それまで一定ペースのゆっくりランニングしか行ってこなかった人ほど、この効果ははっきり表れます。

例えば、「気が向くままダッシュ」を何度か練習に取り入れたら、時間が取れる時に、いつものコースを少しだけ頑張って走ってみましょう。

きっと、コース途中は以前と同じように苦しくても、ラストは今までよりはるかにスパートをかけられるはずです。

これは、数回のダッシュで筋肉が増えたからではありません。正確に言うと、活動してくれる筋肉の量が増えたのです。

私たちの体にある筋肉を細かく見ていくと、もちろん一つ一つの細胞に分かれていきますが、それらはすべてが運動時に活動してくれているわけではありません。足の筋肉でも、中には眠っている細胞もあるのです。

いつもよりも強い刺激を与えると、これらの眠っている細胞が働くようになってくれます。これを、「活動する運動単位の増加」と言います。

速く走れるようになる爽快感を覚えると、もっとスピードを出して走りたくなってくるはずです。

フルマラソンも今までよりもっと速く走れるようになるのではないかなど、自分がどこまで速くなれるのか想像するのは楽しいものです。

本格的なインターバルトレーニングは、そうなってから始めても遅くはありません。

私たちはマラソンを仕事にしているプロの選手ではありません。苦しさや義務感ではなく、楽しさを感じながらランニングを続けていきましょう。