最近お腹の肉が気になるなぁ、運動不足だしランニングをはじめるか、ランニングは健康維持・健康増進に簡単に始められるなぁ、東京マラソンは楽しそうだし目指してみるか等、中高年の方がランニングを始められることは多いのではないでしょうか。

適度なランニングはダイエット効果、運動不足解消、健康維持、健康向上に非常に役立ちます。

ただし、若い方がランニングを始められる際にも重要ですが、特にランニング中高年初心者の方がランニングを始められる際には、通常の怪我や病気のほかに、念頭に置いて頂きたい注意点があります。

それは、ランニングが上達した後も、ベテランになった後も同様です。

「ランニング初心者の心得~楽しく走りましょう!~」
も併せてご確認の上、常に念頭に置いて頂きます様お願い致します。


1.ランニングにおける怪我等

ランニングを上達させるには適度な負荷をかけることも必要ですが、その前に、
通常のランニングにおける怪我等を念頭に置くことが大切です。

ランニング初心者の方は、適度な負荷をかける前にランニングすること自体が負荷になりますのでご注意ください。

通常のランニングにおける怪我等には、
【怪我】
筋膜炎、アキレス腱の痛み、ひざの痛み、腸脛靭帯炎、疲労骨折、腰痛、母指球の痛み、土踏まず(アーチ)の痛み、捻挫等
【症状・病気】
脱水症、熱射病、熱中症、過呼吸、貧血、心房細動(不整脈)等
があります。

それらを注意するほかに、若い方や体重が気になる方にも注意して頂きたいのですが、特にランニング中高年初心者の方に注意して頂きたい症状があります。


2.ランニング中高年初心者の注意点

ランニング中高年初心者の注意点としておりますが、全ての年代の方に「ランニング初心者心得~楽しく走りましょう!~」同様、常に念頭に置いて頂きたい注意点です。

心地よい程度のランニングであれば、リスクはさほど無いとは言われていますが、それでも注意が必要です。

ランニングを上達させて将来はフルマラソンを目指される方は特に注意が必要です。

脅かすわけではないのですが、ご注意ください。

それは、
腎機能低下、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中(脳梗塞、脳出血)です。


1.腎機能低下

マラソンなどの長時間のランニング(=激しい運動)を続けられますと、筋肉から尿素などの老廃物が大量に出るため、腎臓の濾過能力が追いつかなくなります。




また、運動で汗をかいて血中の水分が失われ、腎臓への血流量が減ってしまうため、腎臓の細胞が破壊されて腎機能が低下します。


2.動脈硬化

運動すると、筋肉などの細胞から活性酸素が多く発生し、活性酸素は遺伝子を傷つけて、がん化させたり、体の脂肪と結びついて血管の動脈硬化を早めます。

中高年の方がハードな運動をすると、活性酸素を除去できないため、血管の傷みが激しくなり、体の老化(酸化)も一層進んでしまいます。


3.心筋梗塞、脳卒中(脳梗塞、脳出血)

汗をかき、体の水分量が減りますと、いわゆるドロドロ血液になり、走っている途中に血栓ができて、血管を詰まらせてしまう可能性があります。

心臓を動かす筋肉に酸素や栄養を送る血管に詰まれば心筋梗塞、脳に詰まれば脳梗塞になってしまいます。

普段お酒を飲まれる方は特に注意が必要です。

お酒は利尿作用を高めるため、体の水分量がより減る原因となります。


4.血管の検査

これからランニングを始めようとする方やマラソン大会に出ようと考えている方は、事前に血管に詰まった部分がないか調べることが大切です。

冠動脈CTスキャンは、検査は数時間、保険も適用され、1万円前後で受けられるようです。

精度が高いのは血管にカテーテルを入れる検査のようです。


3.まとめ

いかがでしたでしょうか。

上記点は、ランニング中高年初心者の方は勿論、全世代の方に注意して頂きたい点です。

2009年東京マラソンにてお笑いタレントの松村邦洋さんが一時心肺停止になったニュースをご存知の方もいらっしゃることかと思います。

体調が悪いときは無理をしない、風邪気味のときに走らない、長時間のランニングや夏場の暑い時期等、ランニングで汗を大量にかく場合は水分補給をいつもよりこまめにとる、夏場は走る時間を少なくするという意識、工夫、対策が必要です。

ランニングを上達させるための適度な負荷を越えて無理をしますと、タイムを縮める前に命が縮むことになります。

働き盛りの方は、仕事で心身共にパワーがみなぎっていることかと思いますが、実は体は若いときほど無理が効かないものです。

無理なくランニングを続けられて、健康増進につながり、より仕事も充実されると良いですね。