『歩く』と『走る』の違いは『両足が地面から離れている瞬間があるか』です。

つまり、ランニングは少なからずジャンプ(跳ねる)ことを動作として行なっています。

ただ、跳ねて走るのは素人目にも効率が悪く、特に長距離のランニングには良いとは思えません。

ここでは『跳ねる』という観点で見た、理想的なランニングフォームを見ていこうと思います。


1. ランニングには跳ねるのも必要

冒頭で述べたように、根本的にランニングには少なからず跳ねる要素が入っているわけですから、跳ねることを敵視してはいけません。

実際、マラソン等で海外の一流選手、特にアフリカ系の黒人選手のランニングフォームを見ていると、同じ人間なのに日本人は一歩一歩地面を蹴って進んでいるように見えるのに対して、黒人選手たちは、まるでボールが弾むように実に軽やかに進んでいます。

この見た目の違いの原因については、実は完全には解明されていません。

ただ、間違いなく影響を与えているのは、体幹からくるバネの強さにあると私は考えています。

足だけではなく、全身を使って弾むことで一歩目のキックの勢いをそのまま反動として二歩目以降にも伝えている、黒人選手の走りはそんな走りに見えます。

このような一流選手たちにおいてもバネの強さが重要になってくる以上、ランニングと跳ねることは決して相容れないものではないということがわかるかと思います。




技術的な上達のために意識の持ち方として、覚えておくと良いかもしれません


2.こういう『跳ねる』はダメ

ランニングにおいて『跳ねる』のがダメとされる最も大きな原因は、『跳ねる方向』にあると思われます。

特にバレーやバスケットの経験者の方にありがちなのですが、悪い跳ね方として、真上にジャンプするように走っている人を見かけます。

いうまでもなくこれは力があらぬ方向に向いているため、効率の良い走り方ではありません。

また、サッカーなどの経験者の方は、体が横に開く傾向が強く、走るときに(大げさに表現すると)反復横跳びのまま前に進むようなフォームをしがちになります。

当然ながらこれも走り方としては効率が良いとは言えないでしょう。

こうした走り方になってしまう人は、おそらく、基礎体力はあり、残りの体力に対してペースが遅すぎるということが考えられます。

実力に見合った強度の練習を続けると、ペースアップしたときに『跳ねる』強さと方向が把握できるようになるため、徐々に無駄な動きは小さくなると思われます。

他のスポーツ経験者は、全くの初心者よりも基礎体力が優れているものの、ランニングのフォームに癖がついているため、上達の過程でそれを矯正していく必要がありますね。