ランニングにおいて足は身体と地面との唯一の接点で、全体重による衝撃を受け止めている部分です。それだけに、ランナーにとっては膝とともに痛みや故障を抱えがちな部分です。

今回はランニングをしていると足の甲が痛むという症状を取り上げます。


1.足の甲の痛みって、どんな症状?

ランニングをしていると、いつからか足の甲が痛むことに気付くことがあります。捻挫をした記憶もなければぶつけた記憶もないので、思い当たることがなくて不思議に思う人も多いようです。

最初は気のせいかと思う程度の違和感ですが、そのまま練習を続けているとだんだん痛みが強くなります。さらにはシューズに足を通す時にも痛みを感じるようになります。

また痛みの悪化とともに、徐々に腫れも見られるようになります。一方で、ランニングをやめると痛みも消えるのも特徴です。

そこがランナーにとっては悩ましいところで、「我慢すれば走れるから」などと誤魔化してそのまま練習を継続してしまい、それによって悪化させてしまって、ランニングどころか歩くのも痛いという状態にまで至ってしまうケースもあります。


2.足の甲の痛みは中足骨の骨膜炎

さて、このような症状で最も考えられるのは中足骨の骨膜炎です。中足骨は足の指を構成する骨の一つで、足の甲の部分に親指から小指まで一つずつあります。

私たちは足の指というと一本一本分かれている部分をイメージしますが、実は骨の構成上は、足の甲の部分も5本に分かれています。




試しに各指のつま先からたどっていくと、甲の部分まで骨が続いているのが分かると思います。さて、この中足骨は、足の裏で言うとちょうど土踏まずのアーチの部分に当たります。

土踏まずは着地の際にクッションの役割をしてくれる部分ですが、そのため中足骨も着地の度に大きな衝撃を受けます。

ですので、マラソンのために急に練習量を増やした時など、この中足骨を覆っている骨膜が炎症を起こしてしまうことがあります。


3.勇気を持って練習を抑えよう

痛みを感じたら、まずは練習の量や強度を落とすことです。距離を短くしたり、インターバルのような激しい練習を控えたりして、まずは中足骨にかかる負担を軽減します。

無理をして悪化させればさせるほど回復に時間がかかってしまいます。最終的には中足骨自体が疲労骨折を起こしてしまうこともあるので注意しましょう。

確かにマラソン練習は継続が大切で、先ほど述べたように足の甲の痛みは我慢すればある程度は走れてしまいます。

しかし悪化させて最終的に長期間練習から離れなければいけなくなってしまうと本末転倒です。

またアイシングや消炎剤などで炎症を抑えるとともに、シューズが自分の足に合っているかどうかも改めてチェックしましょう。

シューレースも真面目なランナーほどきつく結んでいることがあり、それがかえって足の甲を圧迫していることもあります。

痛みが回復してきたら、タオルを足指で手繰り寄せるような運動で足の細かい筋肉を補強し、ランニング練習とともに、衝撃に耐えられる足を作っていきましょう。